オックスフォード研修へ向けて
本校では,中学3年生~高校2年生の希望者を対象として,8月に2週間・イギリスのオックスフォード大学にて,海外研修(リベラルアーツ・プログラム)を実施します。
2年目となる本年度は35名の生徒が参加しますが,ただ「イギリス楽しかった」で済んでしまわないよう,事前・事後研修には力を入れます。
6月2日(金)。
この日は4度目の事前研修です。横浜市国際学生会館まで赴き,YISH Academia with Asano を開催しました。外国人留学生1名に対し本校の生徒3~4名でグループを作り,40分×3タームで計2時間,英語のみ(日本語禁止)でコミュニケーションを取ります。自己紹介から始まり,さまざまな話題で盛り上がっていました。
この日は,カメルーン・ナイジェリア・ルワンダ・イタリア・フィリピン・韓国・中国,7か国から計9名の留学生(大学生・大学院生)が協力してくれました。
「もっと時間が欲しかった」「もっといろいろな学生と話してみたかった」など積極的な感想を持つ生徒が多く,現地学習へ向けて順調に取り組めているように感じました。
(グローバル化推進委員会)
Create a New Pictogram!!
中学3年生は今、自作のピクトグラムを発表するという取り組みを行っています。
英語で自分の意見や考えを表現するということが求められていますが、「ただ意見を述べるだけではつまらん。いっそのこと発表する内容から創造力を駆使して考えさせてしまえ!」という、授業担当者の(遊び心溢れる)思い付きから今回の企画は始まりました。
今回の課題は「自分でピクトグラムをデザインして、それを英語で発表する」です。
従来の英文の読み方を学ぶという形式ではなく、本や新聞を読む本来の目的の1つである「情報収集」という観点を持ちながら英文を読み、ピクトグラムの特徴を理解することを主にして授業を行い、生徒たちはピクトグラムには以下のような特徴があることを学びました。
「見ただけで意味が推測できる」
「シンプルなデザインが使われている」
「何を表しているのかを前もって学んでいないと意味が理解できないものもある」
英文から得た情報を元に、自分で新しいピクトグラムを作成し、それを英語で発表するという、『無理難題』を抱えた生徒たちが次に向かったのは図書館です。
司書の先生方にご協力いただき、アイディアの「育て方」に関連させて、書籍の調べ方について話をしていただきました。
色や形にも意味があること、新しいピクトグラムを作成するためには、「今足りないもの」を知る必要があり、そのためにも現在の世の中について知る必要があること、そして、文化によって色が持つ意味が異なることなどを学び、生徒たちは、友達と協力して自分のアイディアを『育て』ていきました。
中間考査を終えて、いよいよ発表の時。
1クラスを8グループに分けて、自作のピクトグラムは「1. どこで使うものか、2. 誰に対するものか、3. 何を表しているか」という3点に留意しながら英語で発表しました。
普段のペアワークよりも視線が気になり自信がないのか、少し声が小さい生徒もいましたが、自作のピクトグラムを一生懸命英語で発表していました。
みなさんも、この2人が作成したピクトグラムがどこで使われるものなのか、何を伝えているのかを考えてみてください。
最後に、各グループの代表者8名が、クラス全員の前で自作のピクトグラムを発表して今回の取り組みを終えました。
英語を学ぶということは、単語を覚えることや文法を学ぶことだけではなくなってきています。英語は自分の考えや意見を伝えるための道具であり、もちろん英語の表現を知っていなければいけませんが、それよりも英語という道具に乗せて発信する情報・意見がどれだけあるかが重要となります。アイディアの「育て方」や、英語の学習は英語の知識だけで済むものではなく、英語以外の知識がいかに大切なのかを学び取ってくれれば、今回の取り組みは成功したと言えるでしょう。
この課題は、美術的なセンスも多少必要ですが、それよりも「色に関する心理学的な知識」や、新聞やニュースから得た「今の日本に関する知識」などを得るためのリサーチする力、そしてなによりも、人前で話す度胸が求められます。
今回の取り組みが、「考え、自分の意見をまとめ、そして発信する力」を伸ばしていくための足がかりになってくれればと思っています。
[文責:中学3年生英語科担当]
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